新大久保 韓国焼肉店「マジャンドン」
新大久保のマジャンドンを土曜13時に一人訪問。ホルモンとサムギョプサルのセットは質が高く、店員焼きで失敗しにくい。ただし2人前前提のため一人利用はやや制限あり。落ち着いた空間で焼肉を食べられるが、構造を理解して入る必要がある店です。

韓国・馬場洞の文化を受け継ぐ店「マジャンドン」
マジャンドンは2022年9月に新大久保でオープンした韓国焼肉店で、店名は韓国・ソウルの馬場洞(マジャンドン)精肉市場に由来する。この市場は韓国における食肉流通の中心地のひとつとされ、肉の扱いや文化の象徴的な存在とされているらしい。
そのため店名をそのまま冠している点からは、単なる焼肉店ではなく「肉の扱い」と「韓国式の食事体験」に重きを置いている姿勢が読み取れる。 実際に店舗は2024年に内装リニューアル、2025年にメニュー刷新を行っており、短期間で複数回の改善が進められている。 こうした取り組みから新大久保の中でもやや外れた立地でありながら、空間設計や商品構成を調整しつつ存在感を築いてきた店舗であることがわかる。
※マジャンドンと同じ運営会社で姉妹店です
マジャンドン外観と一人での入りやすさ
新大久保エリアの中でも、メイン通りから少し外れた位置にあり、さらに建物の3階という立地のため、まず訪れる前から“隠れ家感”がある。 そのうえ通りから店内の様子は見えず、外観だけでは混雑や客層を判断できないものの、看板はしっかり出ているので、ゆっくりと確認しながら向かえば問題ない。
また人通りが多い場所ではないため、行列で混雑を判断するタイプの店ではなく、結果として落ち着いた環境で食事ができる印象だ。
一人客がいるかどうかは外からは完全に不明で、さらに「焼肉=複数人」という一般的なイメージも相まって、入店前の心理ハードルは高めになる。 とはいえ逆にいえば“静かに食べたい人向けの穴場”ともいえる。
マジャンドンの店内風景
店内は靴を脱ぐスタイルで、掘りごたつ式テーブルが約9卓並ぶ。
清潔感があり、韓国焼肉店としては比較的落ち着いた雰囲気が漂っている。
ロールカーテンで半個室的に区切れる席もあり、そのぶん周囲の視線がある程度遮られ、ゆったり過ごしやすい。
一人客の割合は「少ない〜ちらほら未満」と推測され、構造としては複数人利用が前提。
客層は友人同士やグループが中心で、会話量は中程度と、にぎやかすぎず程よい活気がある。
注文はセット形式で、肉+パンチャン+ご飯+チゲが一体化された構成。
さらに「2人前から」と書かれているものの、肉を1人前ずつ組み合わせれば問題なく成立する仕組みで、柔軟性は高い。提供は早く、まずパンチャンが出てくるため待ち時間をほとんど感じない。
焼きは店員が担当してくれるので、焼き加減の失敗が起きにくく、安心して食事に集中できる。
注文場面
セットメニューで肉とスープを選ぶ
メニューはセット形式で、メインの肉を選び、10種類のパンチャンとご飯、チゲ系のスープが付く。
この手のセットは新大久保の定番。
メニューには小さく「2人前から」と書いてあるが、肉は1人前ずつで合計2人前になればOK。
間宮さんがSNSで見せてくれたのは韓国でテッチャンと呼ばれるホルモン。
サイズ感が大きく、鮮度が悪いとすぐに臭みが出るため扱いが難しい。
良い問屋と物流がなければ提供できない。
まぁ、そんなうんちくはともかく、ホルモン1人前+サムギョプサル1人前を選んだ。
マジャンドン セットメニュー※2026年3月時点
| セット名 | 価格(税抜) |
|---|---|
| 特上ホルモンセット | ¥1,980 |
| 特上ミノセット | ¥1,980 |
| 釜山トゥルチギセット | ¥1,500 |
| ソウルブルゴギセット | ¥2,850 |
| 鉄板 LA カルビセット | ¥1,750 |
| 味付け豚肩ロースセット | ¥1,480 |
| プレミアム和牛バラセット | ¥2,450 |
| サムギョプサル盛合せセット | ¥1,800 |
| 王カルビセット(2人前〜) | ¥2,978 |
| おまかせ和牛盛合せセット | ¥4,900 |
| 山形和牛盛合せセット | ¥4,900 |
実食レポート
焼き上がる肉とパンチャンで進む箸

注文後、速やかにテーブルにはパンチャンと呼ばれるおかずが運ばれてきて肉の到着を待つ。
定番のキムチ、ナムル、韓国漬物、おでん等々が並ぶ。
続いてメインの肉、焼くのは韓国流で店員さん。厚めの肉は焼くのが難しいが、ここは訓練を受けた店員だけあり、入れ替わり立ち替わりで食べ頃までうまく焼き上げる。
豚肉という特質上、生はダメだが焼きすぎると味が落ちる。しかし、いくら素材が良くても焼き方を失敗してはいい肉も台無し。
結果的に、この店は美味しくなかったとなる。
その為、店員さんが丁寧に焼いてくれる。
これが韓国焼肉屋のグッドポイント。
店員が肉をひっくり返すたびに肉を凝視してしまう。
さらに、肉が焼き上がる間にキムチチゲも登場。ご飯もあり、肉を待たずに食が進んでしまう。

メインのホルモン登場で潮の目、変わる
肉を焼き始めてから約10分ほどで、まずサムギョプサルが完成する。 焼き上がった肉はサンチュと合わせて食べるのが定番だが、実はサンチュの陰に隠れてエゴマも用意されている。 このエゴマのほのかな苦味が肉とよく合い、さらに焼いたニンニクやキムチを一緒に包むことで、味わいが一段と深まる。
サムギョプサルは焼き上がった瞬間、脂がじゅわっと落ち着き、その結果表面がカリッと仕上がる。
厚みはしっかりあるものの、それでも重たさより“食べ応えの安心感”が勝つタイプで、味付けがシンプルな分だけ、むしろ肉の下処理の良さが際立つ。
続いて登場するテッチャン(特上ホルモン)は、見た目のボリュームに反して噛み切れない感じはなく、しっかりとぷりっとした食感が残っている。 脂の甘さが強く、噛むほどに旨味が広がるタイプで、とはいえ重たい脂っこさではなく後味は意外なほど軽い。 表面が香ばしく焼かれているため、そのおかげでホルモン特有のクセも弱く、とても食べやすい。
ここにタレや薬味を足すと味にキレが出て、さらにサンチュで巻くと全体がまとまり、満足度がぐっと上がる。 久しぶりに飲んだお酒も、気づけば自然と進んでいた。



変化の歴史が重なる店に入る瞬間
■ 馬から牛へ──韓国・馬場洞の“変化の歴史”
店名となっているマジャンドン。韓国の地名である事は前述したが、この街は名前だけ見ると馬の街のようであるが、実際には時代の流れとともに大きな変化を経験した街でもある。
朝鮮王朝の時代には馬を育てる放牧地だった場所が、都市化と戦後の食文化の拡大に合わせて徐々に姿を変え、1950年代以降は牛の取引が中心となる精肉市場へと役割を移していった。
馬から牛へという大胆な転換を受け入れながら生き残ってきた街で、韓国国内でも“変化を象徴する場所”として知られている。
■ 新大久保のマジャンドンも変化を重ねてきた
そんな背景を知ると、新大久保にあるマジャンドンもまた同じように、たくさんの変化をして来てまだ変化し続けている店だと感じる。
2022年オープン以降、店の苦労が伺える。
新大久保の中でもメインから少し外れ、店の前の通りは明らかに人通りが少ない。
しかも建物の3階にあり、通りを歩く人が自然に足を運ぶ場所ではない。
だからこそ、内装改装やメニューリニューアルという大胆な変化を早い段階で何度も行なっているのがわかる。
Good&Bad
✅一人ランチで向いている人
・入店前に「一人で焼肉は浮くかも」と感じつつも、そのまま入れる人
・量やセット構成を含めて、コントロールより満足度を優先したい人
・一人でも2人前構成を理解して注文できる人

焼きの安定と満足度は高いが一人前提の設計ではないためマジャンドンは少としたい
店舗情報
店名:マジャンドン 新大久保
住所:東京都新宿区大久保2-26-1 3F
最寄り駅:新大久保駅 徒歩4分
営業時間:11:00〜23:30
定休日:なし




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