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荻窪 つけ麺|りょうが 裏メニュー荻窪式を味わう人生哲学

荻窪でつけ麺を食べるなら「りょうが」へ。常連だけが知る裏メニュー『荻窪式つけ麺』に挑戦した体験をレポートします。店内の雰囲気、注文の流れ、実食レビュー、そして常連文化に触れたエピソードまで詳しく紹介。アクセス情報も掲載しているので、荻窪ランチやラーメン巡りの参考にどうぞ。



荻窪ランチで再訪!裏メニュー『荻窪式つけ麺』に挑戦した理由

久しぶりに荻窪でランチ。今回の目的は、前回の宿題を片付けることだ。

初めて来たときはラーメンを頼んだんだけど、その際、周りの常連さんたちが「つけ麺、ふにゃらら」みたいな謎ワードを口にして食券を渡していたのを見てしまった。

あとで調べたら、それが「荻窪式」っていう裏メニューらしい。

常連だけが知ってる特別な注文方法だとか。
荻窪ってラーメンの名店が多いけど、そんな隠れた文化を見逃すわけにはいかない。

今回はその真相を確かめる絶好のチャンス。この機会を逃す手はない。

選択肢はいろいろあるけど、迷わず「りょうが」に決めた。

店頭風景。並んでいる人が写らないようにしたら、変な角度になってしまった

店内の雰囲気と券売機までの流れ

店に入ると、すぐに厨房から「奥に進んで先に食券をご購入ください」と声が飛んできた。

前回見かけた“マクドナルド兄弟”を思い出したけど、今日は弟だけっぽい。

まあ、そもそも兄弟かどうかも知らないし、勝手にそう呼んでるだけなんだけどね。

土曜日だからワンオペなのかな。


店内は小料理屋みたいな雰囲気で、カウンターのみ9席。

ちょっと珍しいのは、入って突き当たりに券売機があること。

片側に並ぶカウンターを通り抜けて、ようやく券売機にたどり着く感じだ。

しかも、その横には“兄”のエプロンが掛けてあったりして、ちょっとした謎を残している。


券売機=メニュー

裏メニュー『荻窪式つけ麺』を注文するまでの葛藤

券売機の前で、横に掛けられたエプロンをちらっと見ながら注文開始。

後ろに並んでいる人はいないけど、店内の奥にいるからあまり時間はかけられない。

今回は「荻窪式つけ麺」を頼むと決めていたので迷いはない…と思いきや、つけ麺にも種類がある。「つけ麺」か「特製つけ麺」か。


荻窪式は裏メニューだけあって特別感があるし、もしかしたら常連さんたちは「特製つけ麺」で荻窪式を頼んでいたのかもしれない。

「普通のつけ麺じゃできません」なんて言われたら困るし、荻窪式を頼むには常連っぽさも必要だ。
ここは腹をくくって「特製つけ麺」を選択。

食券を渡すときに「荻窪式でお願いします」と伝え、無事に裏メニューの注文完了。

ちょっとした緊張感もあったけど、これで宿題達成だ。


りょうがの歴史と荻窪への移転ストーリー

「りょうが」は長野発のラーメングループ「凌駕」のブランドのひとつで、東京では世田谷区・千歳烏山で間借り営業をしていたらしい。

その後、2024年4月に正式店舗としてオープンし、同年10月に閉店。そして2025年6月、ラーメンの聖地ともいえる荻窪に移転してきたという。
荻窪といえば「丸長」や「春木屋」など老舗が並ぶエリア。

りょうがはその文化に敬意を払いながら、裏メニュー「荻窪式つけ麺」を用意しているのが特徴だ。店内はカウンター8席のみで、営業時間は昼と夜の二部制。

深夜1時まで営業しているので、遅い時間でも楽しめるのがうれしいポイントだ。
この移転は、東京ラーメン史の流れを意識した挑戦ともいえる。

荻窪で「凌駕」ブランドがどう進化するのか、今後も注目されそうだ。


荻窪式つけ麺を実食!甘さと辛さの絶妙バランス

裏メニュー 特製つけ麺 荻窪式

いよいよ来ました、「特製つけ麺 荻窪式」。

ちょっと大げさだけど、ここまで辿り着けたことに軽く感動している。
麺は券売機横に「三河屋製麺」のケースがあったので、間違いなく三河屋製麺だろう。

コシがしっかりあって、ツルツルの食感が心地いい。しかも、つけ麺なのに海苔がちょこんと乗っているのがなんだか可愛い。


そして、つけ汁。ひと口食べてびっくり。甘さの中にピリッとした辛さが潜んでいて、まさに「荻窪式」ならではの味わい。

甘いのに辛い、辛いのに甘い…この不思議なバランスがクセになる。
器はやや小ぶりだけど、中にはチャーシューがぎっしり。

さらに、底にはしっかり味が染み込んだシナチクが黒っぽくなるほどの濃さで鎮座している。

食べ進めるごとに、荻窪式の奥深さを感じる一杯だ。


常連文化を垣間見た入店エピソード

店に入ると、ほとんどの人がラーメンや塩ラーメンを食べていて、まさかのつけ麺を食べている人がゼロ。前回はオープン直後で常連が多かったけど、今回は13時過ぎ。どうやらこの時間は一般客が多いみたいだ。


そんな中で「荻窪式でお願いします」と伝えた瞬間、近くの人がじっとこちらを見てくる。

「これは荻窪式つけ麺が気になってるな」と思いつつ、気づかないふりで常連っぽい顔をしてみる。

「これは荻窪式つけ麺が気になってるな」と思いつつ、気づかないふりで常連っぽい顔をしてみる。


そこへ隣に座った50代くらいの男性が「つけ麺大盛り荻窪式」と注文。

しかも、ポケットから紙を取り出し、まるで警察手帳を見せるように「これで烏龍茶で」と。

裏メニューに続く裏チケット?そんな情報は事前調査になかった。只者じゃない。
さらに、この人の食べ方が完璧。

麺を3分の1食べたら七味、半分でブラックペッパー、最後にニンニク投入。

常連の美学を目の前で見せつけられ、エセ常連の自分がちょっと恥ずかしくなった。


訪問後記 ― ソクラテスの言葉に学ぶ謙虚さ

私は自分が知らないということを知っている

――これはソクラテスの有名な言葉。無知を自覚することこそが哲学の出発点だと言われている。自分が一番だと思う傲慢さを打ち砕き、他者の知恵や美学を認めることで、人は成長できるという意味だ。
今回の体験はまさにその言葉を思い出させる。

荻窪式つけ麺を頼んだとき、ちょっと常連ぶっていた自分。でも隣に座った本物の常連の所作を見て、世界の奥深さを痛感した。

食べ方ひとつにも文化があり、積み重ねられた経験が美学を形づくる。
「自分は知っている」と思った瞬間にこそ、まだ知らない余白が潜んでいる。

その余白を認めることで、次の発見につながる。

今回の一杯は、ただの食事じゃなく、謙虚さと探究心を呼び覚ます哲学的な学びだった。

常連ぶっていた自分の浅さを恥じることで、逆に街や食の奥深さを知る扉が開いた

――そんな一日だった。


アクセスと店舗情報

  • 店名:中華そばの店 りょうが
  • 住所:東京都杉並区上荻1-4-9
  • 最寄り駅:JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」北口から徒歩約2分
  • 営業時間:火〜土 11:00〜15:00/17:00〜翌1:00、日 11:00〜15:00
  • 定休日:月曜日
  • 電話番号:03-6383-5926
  • 席数:カウンター8席
  • 禁煙・喫煙:全席禁煙
  • 支払い方法:現金のみ
  • 周辺環境:荻窪駅北口エリア、商店街や老舗ラーメン店が並ぶラーメン激戦区


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