「ギリシャ人の贈り物は信じるな」
ウェルギリウス『アエネーイス』第2巻(Timeo Danaos et dona ferentes)
東京駅でランチ難民になったら、立ち食いそば「梅もと」が救世主!
週末の東京駅はラーメンストリートも横丁も長蛇の列。でも、梅もとの回転の速さであれば、並ばずにサッと食べられる。今回選んだのは、ちょっと珍しい「げそと蓮根のかき揚げ天そば」。ボリューム満点の天ぷらと甘口のつゆ、細麺のそばが絶妙なバランスで、立ち食いそばのイメージを超える満足感。さらに、八重洲地下街直結でアクセス抜群。この記事では、入店のきっかけから実食レポート、店内の雰囲気、創業背景まで詳しく紹介します。
東京駅地下でランチ難民に救世主|立ち食いそば梅もとに決めた理由
仕事終わりに東京駅でランチを探して、まずはラーメンストリートやラーメン横丁へ足を伸ばしたんだけど、週末ともなるとどこも長い行列。
待つ時間を考えると、ちょっと気が重い…。そんな時に目に入ったのが「梅もと」の立ち食いそば。こういう時こそ、回転の良さが魅力の立ち食いそばだと思う。
東京駅地下という便利な場所にあって、券売機でサッと注文できるのもありがたい。並ばずにしっかり食べられる安心感に惹かれて、迷わず梅もとに決めた。

梅もとの券売機で注文|げそと蓮根のかき揚げ天そばを選んだ理由
入口に券売機が位置し、そこそこ人が来るので、券売機の前でじっくり選ぶのはちょっと気が引ける。しかも、メニューは目の前に立たないと見えないタイプ。だから、まずは店頭の販促ポスターで候補を探すことにした。
目に留まったのは「げそと蓮根のかき揚げ天そば」。今の推しメニューらしく、しかも珍しい組み合わせ。
こういう打ち出し商品は、その店の自信の表れだと思う。ちょっと珍しいし、ここは梅本を信じてげそと蓮根のかき揚げ天そばに決めた!

店頭に書かれたメニュー※抜粋
当店おすすめメニュー
- かき揚げ天 490円(人気 No.1)
- 醤油ラーメン 540円(温・冷しあり)
- 醤油ラーメンセット 690円
- 海老かき揚げ天 540円
- 春菊天 490円(販売中止)
そば・うどん(温・冷しあり)
- かけ 390円
- たぬき 450円
- わかめ 450円
冷しメニュー(冷しのみ)
- もり 390円
- 2枚もり 450円
ミニ丼セット
- ミニかき揚げ丼セット 590円
- ミニまぐろたたき丼セット 590円
トッピング
- わかめ 90円
- たぬき 90円
- 玉子 90円
- コロッケ 130円
- かき揚げ天 130円
- 春菊天 130円
- 海老天 180円
- 天玉 580円
※価格はすべて税込みです。
※写真はイメージです。
梅もとの店内レイアウト|立ち食いと椅子席の両方あり
店内に入ると、左側に厨房があり、食券を渡すスタイル。
厨房の近くには冷水機が2台並び、その横には蕎麦湯のポットが置かれている。
さらに左奥には食器の返却口があり、食べ終わったらここに返す仕組みだ。
右側の中央には椅子席が8席ほど並んでいて、ゆっくり座って食べたい人にはうれしいスペース。奥の突き当たりに進むと、立ち食い専用のカウンターがあり、サッと食べて出たい人にぴったり。立ち食いそば屋らしい効率的なレイアウトで、回転の良さを感じる店だ。
梅もとの歴史と理念|立ち食いそば文化を支えた老舗
梅もとは明治9年(1876年)に個人商店として創業し、1953年に合資会社、1961年に株式会社梅本を設立した。東京を中心に立ち食いそば・うどん店を展開し、駅構内や地下街で「早い・安い・うまい」を実現する立ち食い文化を支えてきた。
理念は「手軽に本格的なそばを楽しめる場を提供する」ことであり、出汁や天ぷらの品質にこだわり続けた。さらに、薬膳天など健康志向のメニューを導入し、日常の中でちょっとした豊かさを感じられる食事を目指していた。
2022年10月、持ち帰り寿司チェーン「ちよだ鮨」に吸収合併され法人は消滅したが、ブランドと店舗は継続している。
梅もとのげそと蓮根のかき揚げ天そばを実食|ボリュームと味の感想
注文から5分ほどで「げそと蓮根のかき揚げ天そば」が呼ばれる。番号札ではないので、耳をしっかり傾けておく必要がある。
お渡しカウンターに行くと、店員さんが「おぼんが滑りやすいので気をつけてください」と声をかけてくれる。毎回この声掛けをしているようで、丁寧さを感じるけど、正直滑りにくいおぼんにすればいいのに…と思いながら、慎重に席へ。
早速実食。げそと蓮根のかき揚げ天は想像以上に大きい。器がやや小さめだから、余計に迫力がある。普通の天ぷらの上にげそと蓮根が重なる二重構造で、食べ応え抜群。
つゆは甘口でやさしい味わい。麺は細めで、むらめん製麺所のものと思われるが、コシがあってつゆとの相性も良い。立ち食いそばでこの満足感は、かなりポイント高い。

梅もとでのちょっとしたハプニング|そば湯でまさかの…
冷水機の隣に置かれたそば湯のポット。
寒い日は水よりそば湯の方が体を冷やさなくていいと思って、プラスチックのコップにそば湯を注ぎ、席について水代わりに飲んだ。
ところが――「あつっ!」。
喉が渇いていたせいで、少し多めに口に入れてしまったのが失敗。
完全に声が出てしまったけど、周囲は何事もなかったように、それぞれ頼んだそばを啜っている。
まさかの口内やけど。そばで火傷するならまだしも、そばを食べる前に、そば湯で火傷するなんて…。
結局、げそと蓮根のかき揚げ天そばも恐る恐る食べる羽目になり、ちょっと心が萎えた瞬間だった。
※実食レポートの内容が薄かったのもここに関連しています
訪問後記 油断が生む悲劇──古代から現代、そして私自身へ
「ギリシャ人の贈り物は信じるな」
ウェルギリウス『アエネーイス』第2巻(Timeo Danaos et dona ferentes)
ローマの詩人ウェルギリウスが『アエネーイス』に記したこの言葉は、トロイの木馬の物語とともに、古代から現代まで語り継がれてきた。
トロイ戦争が長引き、膠着状態に陥った頃、ギリシャ軍は巨大な木馬を残して撤退したように見せかけた。トロイの人々は勝利の証か、それとも罠かと議論したが、最終的には木馬を城内に運び込んでしまう。
ただ一人、神官ラオコーンだけが「たとえ贈り物を携えていても、ギリシャ人を恐れよ」と警告したにもかかわらずだ。
結果は言うまでもない。木馬の中に潜んでいた兵士たちが夜陰に紛れて城門を開き、トロイは滅びた。この悲劇の根本には、“油断”があった。
現代の企業にも潜む「油断と驕り」
この構図は古代神話だけの話ではない。
最近のアサヒビールへのサイバー攻撃も、原因を丁寧にたどると「油断」と「驕り」が入り混じった隙があったと指摘されている。
「自分たちは大丈夫だろう」「これまで問題がなかったから、今回も問題ないはずだ」
そうした慢心が、ほんの小さな穴を生み、その穴を突かれた。規模も時代も違えど、トロイの木馬と同じ構造が現代にも起こり得るという事実は、決して他人事ではない。
そして、私自身の「油断」
実は今回、私自身も蕎麦湯で口内を火傷をした。最近飲んだ蕎麦湯がそれほど熱くなかったこともあり、完全に油断していた。ポットに注いだ瞬間、「透明なそば湯」に気を取られ、肝心の温度確認を怠ったのだ。
結果は、熱々のそば湯が口中に広がり、思わず声が漏れるほどの痛み。
これはもう、言い訳の余地がない。油断が生んだ、ごく個人的な“トロイの木馬”だった。
梅もとから学んだ「油断」の本質
梅もとでの体験を通じて、「油断とは、慣れと慢心が結びついた瞬間に生まれる」という教訓を得た。
慣れが判断を鈍らせ、慢心が確認を省かせる。その積み重ねが、思わぬ事故や損失につながる。
古代のトロイも、現代の企業も、そして私自身も、油断がもたらす結果は形こそ違えど本質は同じ。今回の火傷は小さな出来事ではあるが、油断の怖さを改めて思い知るきっかけになった。
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アクセスと店舗情報
- 店名:梅もと 八重洲地下街店
- 住所:東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 北1号
- 最寄り駅:JR東京駅 八重洲中央口改札から徒歩約2分
- 定休日:無休
- 座席数:約17席(椅子席+立ち食いカウンター)
- 周辺環境:八重洲地下街は東京駅直結で、ショッピングや散策スポットが多数。近くにはラーメンストリートやグランスタもあり、食べ歩きに最適。



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