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東京駅 煮干しラーメン|津軽煮干 ひらこ屋 暖簾に宿る鰯の思想

鰯の頭も信心から

本気の煮干しラーメンを探しているなら「津軽煮干ひらこ屋」へ

行列必至の理由は、濃厚でありながら尖りすぎない煮干しスープと、暖簾に描かれた鰯への思想にありました。初訪問でも入りやすい一杯を、実体験ベースで詳しくレポートします。

津軽煮干ひらこ屋店頭の画像
津軽煮干 ひらこ屋の店頭

長蛇の列が語る人気店

東京駅で見つけた“津軽煮干ひらこ屋”に惹かれた理由

先日、「みそきん」を訪れた際、ふと隣を見ると、そこにも長蛇の列ができていた。今回訪問する「津軽煮干ひらこ屋」だ。券売機の横には「待ち時間40分」の表示。店頭の列だけでなく、道路を挟んだ向かい側まで折り返し、ぐるりと“どぐろ”を巻くように人が並んでいた。その後も店の前を何度か通ったが、いつ見ても満席で入店は叶わず。

ところがこの日は、15時という微妙な時間帯だったからか、奇跡的に待ち人数は2〜3人。「待ち時間10分」の表示を見た瞬間、“これならいける”と判断し、ついに入店を決意した。

店頭ポスターには、濃厚な煮干しラーメンの写真が大きく貼られている。まさに今日は“体にしみる一杯”を求めていたところで、その気分とぴたりと重なった。こうして、東京駅の人気店「津軽煮干しひらこ屋」へ向かうことにした。


迷わず選ぶ定番の濃厚煮干し

食券機で注文する東京駅・津軽ラーメン平子屋

店外の券売機で先に食券を購入するスタイル。メニューは「こいくち煮干」「あっさり煮干」など、煮干しを軸にした構成になっている。大きな看板には「こいくち煮干ラーメン」の文字。

ここで煮干しを選ばない理由はない。

価格は1,000円前後。ラーメン1杯1,000円が当たり前になった今、特別高いとは感じない。

大盛りも一瞬迷ったが、15時という時間帯を考慮し普通盛りを選択。

もっとも定番の一杯で、この店の実力を確かめることにした。



最新メニュー表 ※2026年2月時点


ラーメン(煮干し系)

カテゴリ商品名価格
濃厚(こいくち)特こいくち(特製)1,480円
こいくち煮干(煮玉子入り)1,130円
こいくち煮干1,000円
あっさりあっさり玉子1,080円
あっさり煮干950円
バラそばバラそば1,600円
辛ニボ辛ニボ TYPE‑T1,380円
辛ニボセット(一口追いめし付・チーズ入り)1,500円

トッピング

商品名価格
脂玉入り(各ラーメンに追加可)
麺 大盛150円
コクアリ味玉子130円
ネギダク130円
二ボ出汁メンマ250円
魚辛(辛味)200円

ご飯もの

商品名価格
ご飯(生茶干ふりかけ付・青森県産米「いちごの夢」)200円
すじこめし500円
賄いチャーシューめし450円
ネギめし400円
一口追いめし(辛ニボセットに付属)

おつまみ

商品名価格
おつまみセット(チャーシュー+メンマ)600円

ドリンク

商品名価格
アオモリスーパードライ一梅580円
青森県産りんごジュース300円
コカ・コーラ300円
ウーロン茶300円

東京駅で味わう青森の空気

ひらこ屋の店内を徹底レポート

店に入ると、まず目に入るのは壁側に設置されたカウンター席と、中央に配置されたもう一列のカウンター席。全体的にコンパクトで動線がまとまり、無駄のないレイアウトになっている。


ただし、装飾は想像以上に個性的だ。壁面には青森のねぶた祭りを思わせる立体的なねぶた飾りが掲げられ、店内の数ヶ所には「ひらこや屋」と書かれた提灯が吊り下がっている。これら二つの存在だけで、東京駅の地下でありながら一気に“青森らしさ”をまとった空気が広がる。

津軽煮干ひらこやの店内画像。ねぶたを感じる
店内には人形ねぶたを彷彿させる装飾がある
津軽煮干ひらこ屋の店内に設置された提灯画像
四隅に置かれた提灯が雰囲気をだす


また、店内奥には店名ロゴが掲示されており、そのデザインは煮干しを象ったような象形文字的な表現が印象的。

カウンターには間仕切りのアクリル板が設置されているが、両隣との距離感はやや近めで、荷物置き場が少ないため軽装で来訪したいお店でもある。


客層は若い男性がやや多く、全体の6〜7割ほど。ただ、平日でも若い女性客やカップルの姿も見え、ラーメン好きが集まる人気店という雰囲気に満ちていた。


津軽煮干ひらこ屋の創業背景

青森から東京駅へ辿り着いた理由

津軽煮干ひらこ屋は、2005年12月に青森市で創業した煮干し中華そば専門店であり、青森の煮干し食文化を全国へ広げる旗手となった店だ。

店主・三上氏が2002年に創業した前身「めんや雷門」での経験を土台に、“青森の煮干しを極めた一杯”を追求し続けてきた。

その姿勢こそ、ひらこ屋の根幹だと言われる。


公式情報によれば、三上氏は「麺・出汁・煮干し」に徹底的に向き合い、青森の地元民が求める“煮干し中華の濃度とキレ”を追求した結果、創業から20年足らずで県内トップクラスの人気店に成長したとされる。
また、青森の煮干し文化を代表する存在となったひらこ屋は、2025年8月、東京駅「ラーメンストリート」へ県外初の常設店として進出。青森本店の味を忠実に再現した濃厚煮干しラーメンが話題を呼び、連日長蛇の列を生むほどの盛況となった。
公式サイトの記述からも、ひらこ屋は「地元青森の味を、より多くの人に届ける」という理念を掲げており、その価値観が全ての一杯に貫かれていると読み取れる。

ひらこ屋・ ひらこ屋㐂ぼし・津軽煮干ひらこ屋 | 煮干しにこだわる、麺にこだわる、出汁にこだわる一杯を!
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東京駅で味わう濃厚煮干し

津軽煮干しひらこ屋の実食レポート

津軽煮干ひらこ屋の濃厚煮干らーめんの画像
こいくち煮干しらーめん 1000円

入店してから3分もかからず濃厚煮干しらーめんが到着。入店前に食券を回収された効果なのだろう、提供までのスピードが抜群に早い。

まず目に飛び込んでくるのは淡いグレーのスープ。湯気とともに煮干しの香りがふわっと広がり、自然とレンゲへ手が伸びる。ひと口すすれば、しっかりと煮干しの旨みが広がる一方で、エグみや苦味が強く出ておらず、濃厚でありながら重さを感じないキレの良さが印象的だ。

麺は中太ストレート。噛むたびに小麦の香りが立ち、スープとの絡みも良好。チャーシューは柔らかく、脂身の甘みと煮干しの塩気がちょうどいいバランスでまとまっている。

なかでも特徴的なのは「結びメンマ」。裏取りはまだできていないが、どこか“結び白滝”を思わせる形状で、メンマを紐状に束ねて結んだような独特の見た目。食べるのが惜しくて後に回したせいか、時間が経つと少ししんなりして結び目がゆるんでいたが、その控えめな味付けはスープとよく調和していた。

全体として、濃厚煮干しといっても角が立たず、初めて訪れる人にも食べやすい味わい。健康のことを考えればスープ完飲は避けたいところだが、紙ナプキンで口を拭きながらもレンゲが止まらず、気づけば何度もすくってしまう。そんな“中毒性”のある一杯だった。


ロゴに隠れた秘密を発見

ひらこ屋の暖簾が気になった理由

津軽煮干ひらこ屋の店頭・店内に設置された暖簾に書かれているロゴ
店頭・店内に設置された暖簾に書かれているロゴ

店頭と店内の両方に掲げられた暖簾には、独特のロゴが描かれている。左側は魚のような形に見えるのだが、右側の文字がどうしてもわからない。最初は「娘」に見えたが、そんなはずはない。AIに読み取らせてみると「彩」という結果が出てきたが、これも違うと直感でわかる。

そこで、博学のつけ麺 間宮さんにラインで「何て書いてあると思う?」と尋ねてみた。すると数分もしないうちに返信が届き、「鰯じゃないですか?」と。

言われてみれば、かなり崩してはいるものの“鰯”の形が確かに残っている。

しかも煮干し=鰯と考えると、これ以上なく整合性が取れる。
暖簾を前にして、ただの記号だと思っていたものが、一気に“煮干しラーメン専門店としての矜持”に見えてくる瞬間だった。


訪問後記

鰯の頭も信心から


この言葉は、“どんなに取るに足らないものでも、信じる心があれば尊いものになる”という意味で使われる日本のことわざだ。語源は江戸時代の信仰文化にあり、鰯の頭のような日常的で価値が低いとされていたものでも、人々は願いや祈りを託し、大切に扱ってきたという背景がある。

今回「津軽煮干し ひらこ屋」を訪れ、暖簾に描かれたロゴが“鰯”の字であると確信したとき、この言葉が自然と頭に浮かんだ。煮干しという素材は、一見すればただの庶民的な食材に過ぎない。しかし、ひらこ屋はその鰯と真正面から向き合い、煮干しの旨みに信念を込めて一杯を作り上げている。暖簾のロゴは、その姿勢そのものを象徴しているように見えた。

店が“煮干しと向き合う姿勢”を貫き続けているからこそ、淡いグレーのスープに宿る奥行きのある味わいが生まれ、連日行列ができるほど多くの人がその一杯を信じて足を運ぶのだろう。
まさに「鰯の頭も信心から」

小さな素材に信心を込めれば、そこには確かな価値が宿る。そのことを、あの暖簾のロゴが静かに語っているように感じられた。


アクセスと店舗情報

  • 店名:津軽煮干 ひらこ屋
  • 住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F
  • 最寄り駅:JR東京駅(八重洲地下中央口)
  • 徒歩:改札外より約1分
  • 営業時間:10:30〜22:30(L.O.22:00)
  • 定休日:なし
  • 席数:30席(カウンター18席/テーブル12席)

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