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【新宿歌舞伎町】せんべろより安い!立ち飲み晩杯屋で結局1人飲み体験

「新宿歌舞伎町でちょっと一杯…でもどこに行けばいいか迷う」そんな方におすすめしたいのが、立ち飲み文化を牽引する人気店 『晩杯屋』。今回は、ゴールデン酎ハイと刺身を楽しみながら、立ち飲みならではの自由な空気感を体験してきました。
“せんべろ”が叶う価格設定、テンポの良い店員さん、そして会計時に思わず心の中でつぶやく「やすっ!」――その理由を徹底レポートします。


なぜ「晩杯屋」に足を運んだのか

同僚と新宿で待ち合わせ。私のほうが仕事を早く終えたので、どこかで時間を潰したい。でも、1人で気軽に飲めて、連絡が来たらすぐ動ける場所がいい。そんな条件で思い浮かんだのが立ち飲みスタイルの「晩杯屋」。
実は西口にも店舗があるけれど、あえて歌舞伎町の店に足を運んだ理由がある。ここは刺身や魚メニューが他店より充実していて、ちょっとした贅沢感が味わえるのだ。
眠らない街・新宿の立ち飲み屋は、独特の世界観を持っている。お客さんも十人十色で、サラリーマン、観光客、地元の常連が入り混じる空間。そんな雑多な雰囲気が、逆に心地よい。

見るからに人が多い店頭

店内の雰囲気と第一印象

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは厨房前に横長に伸びたカウンター。その後ろには6つのテーブルが並ぶ2列目のスペースがある。ぱっと見は満席に見えることも多いが、ここで遠慮せず店員さんに「空いてますか?」と聞くのが正解。というのも、一見ぎゅうぎゅうでも、実際はそれぞれの席に余裕があり、店員がうまく交通整理して詰めてくれるので、ほとんどの場合は入れるのだ。
訪れたのは18時頃。まだ早い時間と思いきや、店内はすでにかなり混雑していた。仕事帰りに「軽く一杯」という人たちで賑わっているのだろう。店内は活気にあふれ、特に店員さんの元気さが印象的。この勢いがなければ、少しでも安くお酒を楽しみたいという頼もしい庶民のパワーに負けてしまうに違いない。


「晩杯屋」誕生の背景

晩杯屋は、2009年に東京・武蔵小山で誕生した立ち飲み居酒屋チェーンで、「安い・旨い・早い」を徹底したスタイルで瞬く間に人気を集めた。

創業者の金子源氏は、海上自衛隊勤務や焼肉チェーンの店長経験を経て飲食業界に参入した人物。自衛隊時代に「一人で気軽に飲める店が少ない」と感じたことが、晩杯屋のコンセプトの原点になったという。
さらに、赤羽の老舗立ち飲み店「いこい」で修業した経験が、昭和レトロな雰囲気や低価格・高品質のスタイルに大きな影響を与えた。

晩杯屋の特徴は、煮込みや刺身などの定番メニューを100円台から提供する圧倒的なコストパフォーマンス。仕入れは「その日安いものを買う」という逆転の発想で、仲買人との信頼関係を築き、鮮度と価格を両立させている。
現在では関東・関西を中心に40店舗以上を展開し、将来的には200店舗を目指している。晩杯屋は、単なる低価格居酒屋ではなく、「一人飲み市場」を切り開き、コミュニティの場としての役割も担っている。


注文スタイルと迷う楽しみ

席に着いたら、まずは飲み物を注文。ここでは生ビールはちょっとした贅沢品で、周りを見ると焼酎を頼む人が圧倒的に多い。

私は迷った末に「ゴールデン酎ハイ」を選んだ。

名前に“ゴールデン”が付くだけで、なんとなくリッチな気分になるが、値段も見た目も特別感はない。ただ、ひと口飲んでみると驚くほど飲みやすい。クセがなく、スッと喉を通る感じが心地よい。

ジョッキサイズでこの値段!キャー!

食べ物は紙に書いて渡す“メモシステム”。テーブルに置かれた注文用紙に、食べたいものを記入して店員に渡すスタイルだ。

メニューは定番の煮込みや揚げ物もあるが、仕入れによって日替わりで変わるので、紙に書かれたリストをじっくり確認する必要がある。聞くところによると1か月で20回ほどメニューが変わるらしい。

さらに、店内のホワイトボードには「本日のおすすめ」が書かれているが、夕方以降になると取り消し線が引かれた品も多い。人気メニューは早い者勝ちというわけだ。


驚きのコスパと味の実力

さっそくだが、皆さんに問いたい。これでいくらになると思いますか?


ゴールデン酎ハイ、揚げ銀杏、茄子しょうが、そしてちょっと贅沢にあん肝。

この4品で――30秒で考えてください。

破格な価格設定


答えは… 790円!
揚げ銀杏:140円
茄子しょうが:140円
あん肝:220円
酎ハイ:290円

✅ 合計してもワンコイン+αで収まる驚きの価格。

味ももちろん侮れない。揚げ銀杏は想定通りで塩多め、それはどうするかはその人次第。ちょっとした苦みで酎ハイが進む。揚げ茄子しょうがは生姜がしっかりどばっと、さっぱりとした後味が心地よい。そして、あん肝――濃厚でクリーミーな舌触りに、ポン酢の酸味がわかめも入って手を抜かない。立ち飲み屋でこのクオリティのあん肝が食べられるとは思わなかった。

焼きハラス 250円


ゴールデン酎ハイはクセがなく、スッと喉を通る軽さが心地よい。気づけば杯を重ねてしまう。立ち飲みならではのテンポ感と、このコスパの良さ――晩杯屋は、ただ安いだけじゃない。

味も雰囲気も、しっかり楽しませてくれる酒場だ。

それ以外も破格のメニューが並ぶ 出典:晩杯屋公式HPより

一人飲みの静かな世界と暗黙のルール

カウンター席は、基本的に一人で来ている人が多い。

二名以上のグループは、奥の二列目に並ぶ立ちテーブルへ案内されるのが暗黙のルールだ。

カウンターに目をやると、一点をじっと見つめて黙々と飲む人、スマホで動画を流しながらグラスを傾ける人、店内のモニターに視線を向ける人、イヤホンをつけてラジオや音楽を楽しむ人など、スタイルは実にさまざま。それぞれが自分の世界を持ち込み、勝手気ままに過ごしている。

この空気感が面白い。

立ち飲み屋というと「隣同士で意気投合して盛り上がる」イメージがあるかもしれないが、ここではそういうことはほとんどない。むしろ、互いに干渉せず、静かな連帯感の中で酒を楽しむ。

だからこそ、居心地がいい。誰にも邪魔されず、誰かと無理に会話する必要もない。自分のペースで飲める場所――それが晩杯屋の魅力だ。

そして、ここに集まる人たちは本当にお酒が好きなのだろうと思う。少しでも安く、でも美味しい酒を飲むための知恵を持っている。そんな人たちが集まる空間だから、店員も元気でテンポがいい。お客の期待に応えるために、スピード感と効率を徹底しているのだ。

立ち飲み屋の世界観が、この店にはぎゅっと詰まっている。


訪問後記

さて、今日は気づけばゴールデン酎ハイを5杯も飲んでしまった。

もともとの目的は、同僚から連絡が来たらすぐ動けるように、軽く一杯で済ませること。

そのために選んだのが晩杯屋だった。ところが、結局その連絡は来ず、「ちょっと一杯のつもり」が、いつの間にか深酒に変わっていた。梯子酒まではいかないが、完全に予定外の飲み方だ。

ありがたいことに、周りのペースが早いから、ついつい自分も歩幅を合わせてしまう。立ち飲みならではのテンポ感、店員の元気な声、次々と運ばれる料理――そのリズムに乗ってしまうと、ベースが上がっていくのを感じる。気づけば「もう一杯」「あと一品」と、手が伸びてしまうのだ。

そして、この晩杯屋で必ず心の中でつぶやいてしまう言葉がある。

「やすっ!」――会計を済ませた瞬間に出てくる感想だ。

二人でいれば口に出して笑えるが、一人だと声に出すわけにもいかない。でも、毎回そう思う。本当に間違っているんじゃないかと思うくらい、予想よりずっと安い。飲んで食べて、あれだけ楽しんでこの値段?と驚く瞬間が、晩杯屋の醍醐味のひとつだ。

今日の一杯は、結局五杯になったけれど、それでも後悔はない。

むしろ、また来たいと思わせる不思議な魅力がここにはある。


アクセスと店舗情報

  • 店名:立呑み晩杯屋 新宿東口店
  • 住所:東京都新宿区新宿3丁目21-4 第2サンパークビル 1F
  • 最寄り駅:JR新宿駅東口から徒歩約5分
  • 営業時間:11:00~23:00
  • 定休日:年中無休
  • 電話番号:03-6380-4110
  • 予算目安:1,000円~2,000円程度


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