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新宿西口・天下一品、再びオープン!激戦区で味わう、こってりラーメン  

新宿西口に天下一品が待望のオープン!

閉店から約4か月、ファンの熱い声援と運営側の迅速な対応で復活した名店の魅力を、実際に訪問した体験をもとにレポート。店舗の雰囲気、注文方法、こだわりのラーメンの味、常連客やスタッフの人柄、そして天下一品の創業ストーリーまで、新宿西口で再び味わえる“こってり”の感動を、ぜひご覧ください。 


復活の知らせに心が動く 

新宿のラーメン好きな後輩から「山本家もいいけど、天下一品が復活したの知ってますか?」とLINEが届いた。

以前は歌舞伎町にも店舗があったが、そこもすでに姿を消してしまい、新宿エリアから天下一品がなくなってしまっていたのだ。

そんな中、再び新宿で天下一品が営業を始めたと聞き、「これは挨拶に行かねばならない」と思い立った。

西口方面からきて、時計館を過ぎて左に曲がると、きたきたあの看板が。

そして、天下一品の逆襲がはじまるのか、期待が高まる。 

待ち待った天下一品新宿西口店

店内の様子と雰囲気 

店内はオープンしたばかりとあって、とても清潔感がある。フロアは1階と2階に分かれており、合計で39席が用意されている。

今回は1階の席に案内されたため、2階の様子は確認できなかったが、さすがに「2階も見せてください」とは言い出せなかった。

活気と期待感が漂う空間

訪れた時点で、列こそなかったものの、店内の9割ほどが埋まっており、多くの人がこの復活を待ち望んでいたことがうかがえる。

スタッフも新店ならではのフレッシュさがあり、あいさつや接客もとても感じが良い。全体的に、ここまでよく仕上げたなと感心してしまうほどの雰囲気だ。

店内イベントの告知

さらに、店内には「天下一品祭り」の販促ポスターが掲示されていた。

来る11月10日は創業日とのことで、内容はまだ公表されていないものの、何らかのイベントが予定されているという。新しい店舗の活気と、今後のイベントへの期待感が高まる店内だった。


オープン背景と創業ストーリー 

2025年6月末、首都圏を中心に「天下一品」の複数店舗が一斉に閉店し、新宿西口店もその一つだった。閉店後、同じ場所には別のラーメン店がオープンし、しばらく新宿エリアから天下一品が姿を消していた。

しかし、ファンからの復活を望む声が多く寄せられ、天下一品側も新たな物件を確保したうえで再出店を決断。2025年10月27日、旧店舗からわずか20~30メートルほど離れた場所に「天下一品 新宿西口店」が再オープンした。 

創業者・木村勉の挑戦

天下一品は1971年、京都で木村勉氏が屋台からスタートしたことが始まりとされる。

木村氏は元々油絵の会社に勤めていたが、会社倒産後、わずかな資金と廃材を集めて屋台を組み立てた。最初の売り上げはわずか11杯。京都はラーメン激戦区であり、当時は星の数ほどのラーメン店が存在していたという。

木村氏は「自分にしか作り出せない味」を生み出す必要性を痛感し、資金難や商売敵とのトラブルなど、様々な苦労や困難に直面しながらも、連日連夜研究を重ねた。

こってりスープ誕生と成長

屋台を始めてから4年目、鶏ガラと11種類の野菜を丹念に煮込んだスープが完成。

ポタージュのようにどろりとしたスープは、麺にしっかり絡みつく独特の個性を放った。

見た目ほど脂っこくはなく、唯一無二の「こってり」味が誕生した。

これが天下一品の代名詞となり、徐々に人気を集めていく。

1975年には京都市左京区一乗寺に初の店舗をオープン。

以降、事業を拡大し、2015年時点で国内外236店舗を展開する一大フランチャイズチェーンへと成長した。


注文はすべてパネルで

店内に入ると、まず目に入るのは紙のメニューが一切ないこと。

注文はすべてタブレットパネルで行うスタイルだ。時代の流れとはいえ、少し寂しさも感じるが、この現実を受け入れて楽しむことにした。

パネルのトップにはラーメンとセットメニューが大きく表示されており、単価アップを狙う構成になっている。ちょい飲みや餃子などのサイドメニューも並ぶが、今回はその誘惑には負けずいたが、結局「ライス」だけは頼んでしまった。誘惑に負けたということだ。

注文から提供までの流れ

パネルで注文を確定すると、厨房にオーダーが自動で伝わる仕組み。

スタッフがすぐに「ご注文ありがとうございます」と元気よく声をかけてくれる。

新店ならではのフレッシュな雰囲気が伝わってきて、待ち時間も心地よい。

店内は9割ほど席が埋まっていたが、オペレーションがしっかりしているのか、料理の提供までの待ち時間はそれほど長く感じなかった。

ちょっとした後悔と自分へのエール

「友よ、ライスを頼んだことを後悔することなかれ、天一に来てしまった時点でその気持ちを捨てるべきなのだ。」とは誰も言ってくれないが、自分へのドンマイ。


店でしか味わえない格別の一杯

こってりラーメン

実は天下一品が街から消えていた間、スーパーに並ぶ生麺タイプの天下一品ラーメンを購入して食べていた。

家だからこそできる、スジゾー推奨の生姜を入れるアレンジも楽しみ、ある程度は満足していたつもりだった。

しかし、久々に店で味わう天下一品の濃厚なスープは、やはり別格。

レンゲですくえば、まるでポタージュのようなとろみがあり、これこそが「天一」だと実感する。思わず丼に手を合わせたくなるが、そこはグッとこらえる。

一口すすれば、鶏ガラと野菜の旨味が凝縮されたコクが口いっぱいに広がる。見た目ほど脂っこさはなく、むしろまろやかで奥深い味わい。

「これだ!」と心の中で叫び、放光を浴びたような気分になる。

麺とスープの一体感

中太ストレート麺は、スープの粘度に負けることなく、しっかりとしたコシがある。

スーパーで買った生麺とはやはり違い、似て非なるものだと実感。

麺を持ち上げるたびにスープがしっかりと絡みつき、ひと口ごとに「これぞ天下一品」と言いたくなる満足感がある。

ただ、それを口に出すのは控えておく。出したら痛いヤツになってしまうから。


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玄人たちが集うカウンター

待ちに待ったリオープンだけあって、店内には初めてというより常連と思われるお客さんが多い。両隣の席に座る人々も、どこか“玄人”の雰囲気を漂わせている。

カウンター左隣には、口髭を生やし色眼鏡をかけた50代くらいの男性。新宿らしい凄みも感じるその人は、注文はビールと餃子。そして、出てきたのは文庫本。

本屋でつけてもらう紙のカバーではなく、革のブックカバーを使っているあたり、読書家なのだろう。読書しながらビールと餃子を楽しむ姿が印象的だった。

餃子を食べ終わると、本をバタンと閉じ、ビールを一気に飲み干した。

まさか、ラーメンを食べないで帰るのか?すると、「お待たせしました」と店員がラーメンを持ってきた。

まるで合図があったような絶妙なタイミング。

ここまで本だけでなく、このタイミングも読んでいただろう、ただものではない。

確かに右隣の女性も餃子を頼んでいる。となると、餃子も私がわかっていないだけでクオリティが高いのかもしれない。


お花畑タイムに現実が… 

さて、右隣の女性は、私が隣に座るなり、露骨にガックリ肩を落として、うなだれた。

理由は聞いたわけではないが、推測するに、

大好きな天下一品に久々に来て、スマホでお気に入りのアニメを見ながら、カウンターの端でラーメンと餃子を味わう――そんな“お花畑”のような至福の時間に、見ず知らずの人が隣に座ったことで現実に引き戻されたのではないか。

なんだか申し訳ない気がした。

席を変えることもできたが、それはそれで私が嫌がったように見えてしまう。

彼女はスマホをしまい、私に背を向けるようにして食べることに集中し、全てたいらげて店を後にした。 

 ちなみに、彼女は注文パネルを会計画面のままにして席を立ったので、頼んだものがすべて見えてしまった。

詳細は省くが、アルコールなしで3100円となっていた。

何も残っていないお皿を見ると、たくさんお召し上がりになった様子がうかがえ、さぞ満足して帰ったのではないかと。それだけが唯一の救い。 

余談だが、天下一品は基本的に各店現金払いなので、これは本当に注意しないといけない。


訪問後記 

新宿西口の天下一品が待望のリオープンを果たし、久々にその“こってり”を味わうことができた。閉店から復活までの間、スーパーの生麺で代用していたものの、やはり店で食べる一杯は格別だった。

ただ、スーパーの生麺タイプも侮れない。

店舗に行けない間にそれを食していたからこそ、

店で食べて感動を味わうという違った楽しみも生まれるわけだ。 


アクセスと店舗情報 

  • 店名:天下一品 新宿西口店 
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-15-10 エスアイシービル 1F・2F 
  • 最寄り駅:JR新宿駅
  • 営業時間:11:00~23:00(ラストオーダー 22:30) 
  • 定休日:なし(年中無休) 
  • 電話番号:080-4334-6437 
  • 席数:1階カウンター23席、テーブル席16席、 
  • 駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり) 
  • 周辺環境:ヨドバシカメラ西口本店やLABI新宿西口館など家電量販店が徒歩圏内、新宿中央公園や都庁も近い 

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新宿西口で偶然出会った家系ラーメン「山本家」。店主のこだわり、酒井製麺の中太麺、主役級チャーシューの実食レポートとアクセス情報を街歩きの視点で綴ります。

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