東京駅ヤエチカで信州そばを楽しめる「蕎麦きり みよた」。
本記事では、入店のきっかけから店内の雰囲気、注文のポイント、創業背景、実食レポート、アクセス情報まで詳しく紹介。リーズナブルで本格的な蕎麦を求める方におすすめの一軒です。
東京駅での打ち合わせ後、ランチ迷子を避けて
東京駅で打ち合わせを終えた後、取引先の加賀さんから「一緒に食事どうですか?」と声をかけられた。東京駅にはよく来るものの、普段は簡単に済ませることが多く、どこに入ればいいか分からない。しかも、東京駅周辺はメニューを開けば庶民感覚とかけ離れた価格設定も珍しくない。そんな中、「お蕎麦とかどうですか?」という加賀さんの提案に即答。「蕎麦屋なら高くても庶民に優しいはず」と思い、連れて行ってもらったのが『蕎麦きり みよた』。平日の12時過ぎ、どの店も混雑しているが、みよたはその中でも頭ひとつ抜けていて、約15人の待ち列。並ぶ価値があると判断し、20分ほど待って店内へ。

「落ち着いた店内とコンパクトな距離感」
店内は蕎麦屋らしい落ち着いた雰囲気で、木の温もりを感じる内装。厨房は比較的広めに見え、職人の動きがよく見える。カウンター席が10席ほど並び、奥にはテーブル席が3卓。我々は奥のテーブルに案内された。テーブルは2名掛けで、隣との距離はかなり近い。もし隣に聞こえないように話そうとすれば、加賀さんにも声が届かなくなるだろう。そのくらいの距離感だ。

迷わず決めた注文とちょっとしたやり取り
表で並んでいる間に注文はほぼ決まっていたので、席に着いてからはスムーズだった。
選んだのは「リブロースカツ丼(小)とざるそばのセット」。指さして注文すると、店員さんから「リブロースカツ丼は一人前タイプもございますが、小でよろしいでしょうか?」と確認。
おそらく体型を見ての気遣いだろう。ありがたいが、少し照れる。

その後、ざるそばのつゆを「濃いつゆ」か「辛つゆ」から選ぶように言われ、濃いつゆを選択。
加賀さんは鴨せいろそばを注文。
つい出しゃばって「加賀さんは濃いつゆと辛つゆどちらにします?」と聞いてしまったが、店員さんから「…すいません、鴨せいろなので…」と申し訳なさそうに返され、余計なことをしたと反省。
表参道発、都会的でカジュアルな蕎麦屋の誕生
「蕎麦きり みよた」は、2015年に東京・表参道で誕生したブランドだという。運営は「小諸そば」で知られる株式会社三ッ和で、従来の立ち食いそばとは一線を画す“モダンでカジュアルな蕎麦屋”を目指したらしい。店名の「みよた」は、長野県北佐久郡の御代田町に由来しているという。都会的なデザインとオープンキッチンを採用し、職人の手さばきを目の前で楽しめるライブ感を重視したスタイルが特徴。現在は表参道本店をはじめ、東京駅八重洲地下街(ヤエチカ)、埼玉のレイクタウンや与野などに展開しているとのこと。信州そばの本格的な味わいを、より身近に、リーズナブルに提供することをコンセプトにしているという。
そばの香りとリブロースの贅沢感

テーブルいっぱいに広がるお盆が到着。スマホを置くスペースすらないほどのボリューム感だ。
まずは濃口のつゆを小鉢に注ぎ、わさびをすべて投入。
そばを一口すすると、芯がわずかに残る食感が心地よく、噛むことでそばの香りがふわりと広がる。これぞざるそばの醍醐味だ。
続いてリブロースカツ丼へ。あえて「カツ丼」ではなく「リブロースカツ丼」と名乗るあたり、特別感と自信がうかがえる。ひと口食べると、ロースは驚くほど柔らかく、衣はサクッと軽い。
小サイズながら満足度は高く、そばとの組み合わせは贅沢なのに肩肘張らない心地よさがある。
最後にそば湯が出てくるのも見逃せない。そば湯は、良質なそば粉を使っている証であり、店の自信の表れだろう。

つゆ選びで迷ったら、データで決める

この店では、ざるそばのつゆを「濃口」か「辛口」から選べる。
ただ、初めて訪れる店でどちらが良いかと言われても難しい。好きな方を選べばいいと思われるだろうが、両方好きならなおさら迷う。
濃さや辛さは個人差があるため、店員さんに「どちらが美味しいですか?」と聞くのは野暮だ。
結局「どちらもです」「お好みですから」という答えしか返ってこず、店員さんと自分の間に気まずい空気が流れて店員さんを困らせてしまう。
そこで私は、主観ではなく客観的なデータを聞くようにしている。
「人気があるのはどちらですか?」と尋ねると、店員さんは「濃口つゆです」と即答。
今回はそれに従った。自分の口に合うかはわからないが、これでいい。
選択に迷ったら、データで決めるのも一つの方法だ。
訪問後記
「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
――日本プロ野球にデータ野球を取り入れた第一人者、野村克也氏の言葉だ。
勝利には時に説明のつかない要素があるが、敗北には必ず理由がある。その理由を探る手がかりこそがデータである。
データとは、単なる数字の羅列ではなく、過去の成功と失敗が積み重なったドラマである。
その背景を知らずに同じ過ちを繰り返す。もちろん、根性や勘といった精神論を否定するつもりはない。勝負の世界では、気迫や直感が力を発揮する場面もある。
しかし、選択を迫られる瞬間において、データは確かな羅針盤となり、判断を支える。
ただし、情報が溢れる時代において重要なのは、いかに有効なデータを見極めるかという点だ。
数字の裏には必ず文脈があり、その意味を読み解けなければ、誤った結論に導かれる危険がある。データを使うこと自体が目的ではなく、正しい判断を導くために活用することが本質である。
今回「濃口つゆ」を選んだ判断も、人気という客観的な指標に基づいている。
一見些細な選択に見えるが、積み重ねられた事実が意思決定に力を与える好例だ。
日常の小さな選択であっても、データを活用する姿勢は結果を大きく左右する。こうした積み重ねが、やがて大きな成果につながるのではないか。
――そんなことを加賀さんに話すと「は~」と、表情からしても反応はいまいちだった。
アクセスと店舗情報
- 店名:蕎麦きり みよた 東京駅ヤエチカ店
- 住所:東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街
- 最寄り駅:東京駅 八重洲口 徒歩約3分
- 営業時間:11:00〜22:00
- 定休日:なし(ヤエチカに準ずる)
- 電話番号:03-6262-1234
- 周辺:八重洲地下街、東京駅散策スポット多数



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